強いチームの選手が上手いわけではない
当たり前の話ですが、
強いチームの選手が上手いわけではありません。
強いチームの選手は、強い選手であって勝てる選手です。
かつそれは、現時点での話です。
いわゆるジュニア年代、特に4、5年生までに、ある程度の状況判断ができていないと将来は厳しいと思います。
4、5年生までに状況判断ができていないと将来は厳しい
そういった練習をしてこなかった子たちがJY(中学)になると、まず、足元があまりない子たちはムダにボールを蹴り合う大味のサッカーをします。
いわゆる迫力のあるサッカーってやつですが、私が見ると大味としか例えられません。
一方で、ある程度足元のある子は、変わらずドリブルをしまくります。パスをしろと言われてもなかなかできない。そもそも周りを見ることをしてこなかったからですが、今さらもう無理です。
次に、ある程度パスができる子ですが、
実はこれが一番中途半端で厄介なのです。
意味のないパスをするんです。さらに、意味のないパスを受けようとするんです。
ボランチがムダなパスをするのとは違い、全く意味のないパスなんです。
自分が囲まれて苦しくなり、それを見かねて仲間が寄ってきて、その子にパスをする。でも状況は変わらない。
とか。
状況判断ができていると自分で言う子はたくさんいますが、「できている」という子は大抵できておらず、あとで振り返って口にしているだけです。
状況判断をして自分のポジションを修正しなければならない。
でも、どこに修正すればいいかをわかってない子がほとんど。
だから囲まれてからパスを出そうとしてしまうし、囲まれた子を助けようとする。
子供も親もコーチもみんな、
ボールホルダーしか見てない
し、ボールホルダーを助けようという動きをしない。
だからそういうコーチや親は
足元がうまい子をサッカーがうまいと思ってしまう。
コーチたちはオフザボールの動きの子はほめることができない。
ボールホルダーに「今見えてた?」なんて言っちゃう。それじゃあうまくならない。
コーチたちももっと勉強してほしいな。