チームを変わる勇気よりも自分を変える勇気
このチームではできない、このコーチ・監督には認めてもらえない。
ホンの些細な事がきっかけでそう思ってしまう。
よくあることだと思います。
私も我が家の子供のチームで幾度となくそういう気持ちになりました。
現在、また同じ気持を抱いているのですが、前回とは違い大きな問題に直面しています。
以前チームを移籍した事があるのですがその時は単純でした。
旧チームは少年団で目的は楽しむことであり、さらに所属地域として熱心ではないため我が子がいれば優勝できるがそうでなければ最下位、といった状況であったため、地域を変えることにしました。我が子も更に上を目指したいということで、移籍を決意しました。
ですが、今回はそれほど単純ではありません。
それは移籍したチームが全国区であり育成にも力を入れている、というからです。
何も問題はないといいますか、むしろ良い環境だと思います。
しかし、あることがきっかけで、我が子がその先にあるサッカーを知ってしまったのです。
それは、海外の、特にヨーロッパのサッカーの真髄を知ってしまったからです。
ヨーロッパのサッカーを紐解き研究し体得していくうちに、日本サッカーのレベルの低さに気付いてしまったんです。
また、U8時代から(我が子は現在U11)俗にいうパスサッカーをしており、チームを重視したプレースタイルを嗜好していた事がさらに拍車をかけました。(U8でのチームサッカーはどのようなものかはまた別記事で)
それからというもの、チームでの練習や試合では本気を出すことを殆どせず、緩いパス(味方が受けられないため)をしたりフォローに行かなかったり(見えてないからパスが来ないため)と、チームに合わせたプレーをするようになりました。
以前まではある程度やっていたようですが、チームプレーでなければ所詮機能しないものであるため、自身のプレーやプレー中、プレー前後の声掛け、話し合いだけでは限界があり、小学生レベルには正しく且つ細かく伝えなければコンセプトは理解できないため、我が子は諦めたようです。
そうなると、もう次のステップに進むしか無い、という答えもありますが、それは今回は間違った選択だと思っています。
それは、
自分がやりたいこと、できないことを、半ば諦めています。
他人のせいにしています。
自分が精いっぱいやらずに逃げています。
こういう状況に陥った時、多くの親は移籍させるのかもしれません。
我が子が移籍できるレベルのチームが無いというのもありますが、まずは自分の内心を変え、その力で周りを変えていかなければ、この先も同じことの繰り返しになると思います。
ですが、「自分を変える」ことは小学生には難しく、なかなかどうすればよいかわかりませんし、どう伝えて良いのかもすぐに浮かばないのは確かです。
しかし、自分が変わらなければ周りは変わらない。それを我が子が行動で表せるよう、きちんと伝えサポートしていこうと思っています。
自分の子供が上手いと思うのは当たり前で、私も同類です。しかし、その上手さを本人が表現できなければ上手いとはいえませんし、我が子も同じです。
表現できるようにするにはどうすればいいかを考えていかなければなりませんが、技術の上手さのような小手先レベルではなくサッカーの上手さを表現するにはその舞台が必要となります。それにはチームで事前の認識が一致していることとコミュニケーションが必要ですが、コーチを含めてそれを一人で変えようとすることはかなりの体力が必要です。
現在、我が子には
自分の思っていることを、自分の言葉で伝える。
ことを目標にしてもらっています。
伝えていると思っても、それは伝わっていないかも知れません。
伝わっていなければ、言っていないのと同じです。
サッカーの神髄は、こういったところにあるのではないでしょうか。